少し動いただけで、運動しただけで汗をよくかく。
でも汗かきやすい体質は言い換えると代謝がいい。
そんな話を一度は耳にしたことがある人も多いでしょう。
しかし「汗をかきやすいから代謝がいい」という解釈は正しいのでしょうか?
今回は、汗かきやすい体質と代謝のよさは一緒?別物?そんな疑問についてまとめてみました。
汗かきやすい=代謝がいいは間違い?
結論からいうと、汗かきやすいから代謝がいいという解釈は間違いです。
たしかに基礎代謝量が増えると熱が発生して汗をかきます。
しかし、汗かきの人がすべて代謝がいいとは限らないのです。
代謝がいいというのは「基礎代謝量」が高いということ。
基礎代謝は体温の維持や内臓を動かす必要最低限のエネルギー代謝のことです。
筋肉量にも影響され、じっとしていてもエネルギーを消費するので、代謝がいいと太りにくいという理屈ができあがります。
つまり、たんに汗をかきやすいというだけで基礎代謝量が高いとはいえません。
汗をかきやすい原因はなに?
では、代謝がいいというわけではない場合、どういったことが汗をかきやすい原因となってしまうのでしょうか?
原因として考えられるのは以下の6つです。
- 冷え性が原因の汗かき
- 太っていることが原因の汗かき
- 隠れ肥満が原因の汗かき
- 運動不足が原因の汗かき
- ストレスや緊張が原因の汗かき
- 食事の内容が原因の汗かき
- エネルギー不足が原因の汗かき
もしも上記の内容に心当たりがあるなら、問題を解決することで本当の意味での代謝アップにもつながりますし、汗かきも緩和されるかもしれません。
もっとも汗をかきやすい部位ってどこ?
ちなみに、体の部位のなかで多く汗をかきやすいのは「額」です。
熱に弱い脳の温度を保つため、額から汗を出して温度を調節しているのだそうです。
また、背中や胸などの脊柱近辺は汗の量が多くなるといわれています。
汗の量は女性よりも男性の方が多く、加齢によって減っていく傾向にあります。
まとめ
汗かきやすい体質と基礎代謝量が高い体質はベツモノということがわかりました。
基礎代謝が増えると熱が生まれ、体温が上がって汗が出ます。
発汗すると新陳代謝が盛んになり、新しい細胞を生み出すことにつながるので、美容や健康においては「汗をかく=代謝が良い」と説明されがちなんですね。
しかし汗をかきやすいのは運動不足や冷え性などの別の原因がかくれていることもあり、汗かきだから必ずしも”良いこと”とは限りません。
意味合いを混同しないように注意しましょう。
汗をかきやすい原因をつきとめて生活習慣を見直してみてくださいね。